先週の末は香港よりバンコクに入りました
5月22日に陸軍が国の全権を掌握すべくクーデターを起したことが放送され、世界に速報が流れました。
ここ数週間、中国とベトナムの南シナ海での緊張、さらに中国とフィリピンも南沙諸島で緊張が起きていましたので、今度は一国の国内問題とは言え、今後アジアの成長を担っていく有望国タイでこういったクーデターが起きたのですから驚きます。
さらに戒厳令も発令され、話だけを聞くと「なんだか危ない」と言った気持ちにさせられますよね。
しかし、今回訪問してわかりました。
現在の戒厳令も24時から朝の4時までと、経済や国民生活に及ぼす影響はほとんどありません。
生活面的においては全く危険な状況ではありません。
何故、軍によるクーデターが起きたのかというと、今の政治家たちに政治を任せていては、いつ、どういった方法でこの政治紛争問題が解決するのか全く予想もつかなく、国民も不安を感じているし、観光客も減少して、企業の進出も少なくなるのではなかろうか
また国民から絶大な尊敬を得ている国王もこの状態では心労が増し、健康を損なわれるのではないかと心配したのだと思います。
このため、やむなく軍が介入せざるを得ないといった状況にまでなったのでしょう。
今は街のところどころに少しだけ軍隊がいますが、決してそのことが市民に緊張をもたらしてはいないように私は感じました。
それどころか街には落ち着きが戻り、なんだか市民が安心して生活が出来るようになったと感じましたね。
しかし、こういった状況を多くの方は知らないので、残念ながら観光客はとても少ないです。
帰国便の飛行機には20%も人が乗っていません。
これでは航空会社も大赤字ですね。
また、夜便で帰国しましたが、いつもは長い列が出来ている出国カウンターにも今回は列もできていません。
8つもの出国口がガラガラといった状態です。
15年間タイを何度も往復してきましたが、こういった状態は初めてです。
それほど観光客がいないバンコクでした。
現在バンコクは旅行に行っても何も心配ありません。
是非、素敵なタイを訪ねていただきたいと思います。