ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

筋雲

2016.10.28

先日、そろそろ紅葉しているかどうか確認しに山に登ってきました。

山と言って標高500mほどの山ですから、登山というよりもハイキングといった感じです。

登山2日前に雨が降ったため道の脇に積もった落ち葉はまだ水滴が残っていましたが、山道は水溜やぬかるみもなく歩きやすかったです。

のんびりとした足取りで2時間ほどして頂上に到着です。

朝早く登り始めこともあり山道で出会った人もたったの二人だけでした。

頂きの展望台にはプラスチック製のベンチが三つだけといった殺風景なところでした。

でも、このベンチは利便性があり、こんな所でこんなものを見つけるとは思ってもいませんでした。

その特徴とは見た目は普通のベンチなのですが、背中の面を押し上げ平らにすることによって地面と水平になり、テーブルに早代わりするのです。

座イスの部分は動かさずそのままですから、座る向きを反対にしてテーブルを振り向けば、弁当でも置いて食事をすることが出来るというわけです。

ちょっとしたアイデアですが、私はかなり気に入りましたね。

家のベランダにも一つ置きたいものです。

一方、頂上はまだ朝方のひんやりとした寒さと顔をなでる秋風、それに揺られて木の葉がサラサラとすれ合う音のみで、これから静かな山に静かな目覚めが訪れるといったような感じで実に心地の良いものでした。

そのさわやかな風を受けながら私は思わず地面に仰向けに横たわり、頭上の空を眺めました。

すると、高く育った木の葉の向こうにはきれいな青い空。

そして秋雲を象徴する荒目の刷毛で白い絵の具を青空にサッと塗ったような筋雲がかかり流れていました。

「ああ、上空には強い風が吹いているのだな。」と思いながら、しばらくじっと雲の流れを見つめていました。

他の雲にぶつかっては形を変え、何もなかったかのようにまた同じように流れていきます。

まるで人生のようです。

でも、こうして寝そべって雲の流れを眺めるといったことは、私にとっては小学生時代の夏の海辺で寝そべって見た時ぐらいの昔の記憶しかありません。

成人してからは意外に真上の雲を眺めるなどといったことがなくなるものですね。(夜の星座であれば眺めたものですが)

しばらくして起き上がり、今度は山のふもとの景色を見てみると、川が流れ楽しそうに水上スキーをやっていました。

きれいな秋空、澄み切った空気、草木の香り、そして川では水しぶきを上げてスポーツを楽しむ人たち、こういった環境を目の前にすると、世界のあちこちで争いが起きている中、何も心配事なくこうして生きている自分はなんと幸せなのだろうとつくづく思いましたね。img_1913
img_1917

韓国でのアパート探し

2016.10.21

韓国のスタッフの親友が引越しを検討中ということで、彼女に新居探しを頼まれたそうです。

その友人はネットで部屋をいくつか探し、今の住まいからはその場所が遠いため、近くに住む彼女にアパートの内見を頼みました。

そこで彼女は快くその依頼を受け、部屋を代理で見てあげることにしました。

日本であれば、アパートの部屋の内見は、おそらく100% 空き室になっていないとできないと思いますが、韓国ではそうではないようです。

住人が住んでいてもOKで、管理している不動産会社の人と一緒であれば内見が出来ます。

私も内見に同行させてもらいましたが、やはり住人も「急に内見に来られると嫌だわ」という感じを受けましたね。

しかしながら、借用している立場であるため「仕方がないわ」といった感じです。

一方、内見する私達も人の自宅をじろじろと見るのはとても嫌なものです。

今回は7軒ほど回りましたが、5軒は住人が住んでいました。

どのアパートも外装はきれいであるのに、意外と部屋が思ったよりも整頓されていなかったですね。

韓国の女性は清楚できれいな方が多いので、ご家庭の部屋もきれいなイメージを抱いていたのですが、やや違ったことに残念ながら少しがっかりしました。

やはり思い込みはいけませんね。

そして、それぞれの部屋は狭く、どのご自宅も全ての部屋にはエアコンが付いていない点に驚きました。

これは空気が乾燥しているから夏でも暑く感じないのか、それとも購入や電気代にお金をかけたくないのでしょうか?

クーラーはメインの部屋1台だけで、それ以外は窓からの風や扇風機でしのぐのでしょうか?

理由はわかりませんが、やはりエアコンがないと辛いと思うのですがね・・・。

尚、今回見た部屋は中所得者階級のごく一般的なご家庭の家です。

韓国で好まれている「松の実」

2016.10.14

先週は韓国におりましたが、すでに韓国では栗の時期が終わり、マツタケと松の実の季節となっていました。

しかし、今年は雨量が大変少なかったことで松茸は不作、街中でトラックでマツタケを運んできて売っている光景も見かけることがありませんでした。

しかし、健康維持で人気のある松の実に関してはそれ程の不作ではないようです。

おそらく、松の木は砂を防ぐ木として海岸線に植えられたりしていますから、水が少なくても成長できるからなのでしょうか。

さて、「松の実」と言ってもピンとこない方がいるかもしれませんね。

これは松かさを割ると芯に沿って出てくる種子があり、大きさは大人の中指の爪ほどです。

その種子の殻の中にある胚乳を「松の実」と言っています。

胚乳の大きさはスイカの種の1.5倍程で丸みをおびています。

味にはほとんどクセがなく、硬くもないので韓国では皆さんよく食べる木の実の一つです。

私がこの実を知ったのも友人からのプレゼントでした。

「とても体によいから送りますよ!」いって送ってくれたので、毎朝大さじ3杯食べてきました。

でも、「あの松かさの実の中が食べられる?」と、お思いでしょうが、実は我々が普段見ている松かさは黒松や赤松ですので松かさは小さく、幼稚園児の握り拳ほどです。

韓国の松は「朝鮮五葉松」といい、松かさも日本と比べると4倍ほど(大人の握り拳1.5倍ほど)あります。

ですから中の種子も大きいわけです。

しかし、この松かさを取るのは、とても危険な作業なのです。

松かさのなっているところは木の先端です。

木の高さは15m程もあり、その先端まで登り、そこから7mほどの棒を横に伸ばして、周りにある松の木の先端に実っている松かさを引っかき落とすのです。

7mほどの棒を使う理由は周りの木は5m程の間隔をあけて植えられているためです。

先端まで登ればすぐ脇になっているわけではないのです。(植林の間隔を狭くしてしまうと木の枝がぶつかり合ってまっすぐに健康に育ちませんから間隔をあけています)

一方、木の先端で自分を支えるのは木の枝のみです。

先端の幹一本だけですと折れる可能性が高いですから、先端から伸びている枝木を幹に引き寄せ紐でしばって一まとめにして、折れないように工夫しています。

しかし、7mもの棒を松かさめがけて振り降ろしたり、引っぱたりと何回もやり続けるのですからかなりの力がいります。

やる度に先端はぐらぐらとゆれ動くので、もし落下すれば大怪我することは確実です。(この為、仕事も重労働ですし、事故の対応も考え4人以上のチームを組んで行うようです。)

木に登る方法も靴に鋭いスパイク器具を縛りつけ、これ以外は何もつけず素手と脚の力で上っていきます。

ロープもなしです。

まさにプロのわざです。

私は高いところは嫌いですし命が惜しいので、こんな危ない仕事はとてもまね出来ません。

そういった危険をおかして採取された松かさは、長さ2m程の大きな袋にぎっしりと詰められ山肌を転がして山麓まで下ろします。

そして村に持ち帰った後、機械で松かさから種子を取り出し、更に別の機械で胚乳と殻を選別します。

こうして取り出された胚乳は食用になり、廃棄物である松かさや殻は種火付け材に再利用されるそうです。

さて、採取された松の実ですが、お店では実がそのまま袋や缶詰にされたり、酒(松の実マッコリ)として店いっぱいに置かれ販売されています。

あの小さな種を集めて、これ程までの商品を製造するのですから、あの危険な仕事によってどれほど多くの松かさが採取されたのでしょうか。

私はただただ商品を見ながらそのことを思いましたね。

でも、この松の実はとても健康・美容によいことから韓国ではすごく人気のある木の実の一つです。

美肌作り、滋養強壮、老化防止、血行促進、コルステロールの低減などと何にでも効くといった「万能な木の実」といった感じです。

事実、中国では「長寿果」として珍重され薬膳料理や宮廷料理などにもよく使われています。

その一つの理由は松の実には高血圧や血栓抑制、コレステロールの低下、動脈硬化予防などの効果のあるオレイン酸、リノール酸などの不飽和脂肪酸が豊富に含まれているためです。

また、五葉松の種子にはそれ以外にもピノレン酸(オクタデカトリエン酸)という五葉松にしか存在しない脂肪酸も含まれています。

だからこそ、現在でも松の実は「長寿果」として珍重されているのです。

こういった事で、韓国ではとても人気のある松の実ですが、同じような内容で日本ではセサミン成分を持つゴマがありますが、松の実とではどちらがよいのでしょうかね?

私は松の実だと思っていますが、ただ松の実の方が圧倒的に高価な点が難点です。

やはり何といっても採取が大変ですから当然なことですがね。
img_1929-2img_1925-2img_1923-2

このページの先頭へ