ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

長期滞在と住宅事情

2009.04.24

ここ10年ほどアジアへの日本の企業の進出が目覚しいです。

それは、皆さんもご存知のように日本は賃金が高いので低賃金の労働力を求め海外に進出しているからです。

そこで、多くの企業は現地でのマネージメントを行うため社員を送り、家族で赴任なされること多いようです。(ただ、子供たちの進学の事を考え奥様や子供を日本に残し単身赴任者も中にはおられますが、基本的には家族で赴任なさっておられます。)

そういった方々が、いざ任期を終えて日本への帰国がせまると、「できればもっと現地に留まらさせてもらいたい。」といった方が沢山おられます。

それも多くの場合、奥さまの方がご主人よりも、こういった希望をも強くもたれるそうです。それもそのはずです。

場合によっては食事も子供の世話もやってくれます。

このため、奥様たちにはやることがありません。

そこで、暇をもてあましている同じ状態のお友達を誘って、現地で言葉や料理教室などに通われます。

また、日本ではほとんど行くことの出来ないスパやエステに毎週のごとく通い、終わればおいしいものを食べて・・・と行った生活です。

これでストレスなど貯まるはずがありません。そして家賃も会社負担がほとんどですから、お金もかからない。まさに、奥様にとっては夢の生活です。

ご主人も会社に行くにも車が迎えに来ます。休日はゴルフ三昧。

ところが日本では1時間以上ラッシュの電車にゆられての通勤。

のんびり仕事をするならやはり現地勤務の方がいいのかもしれません。
日本では上司が自分の周りにいっぱいいて仕事ぶりを見ています。

でも、会社人生を考えると駐在期間も長くなれば日本に戻った時にまさに浦島太郎となってしまい、仕事についていけません。

これでは昇進も危ぶまれます。こうなると長く駐在しすぎると社会人人生としては困ることが起きる可能性もあるのも確かです。

こういった色々な理由がありますが、やはりよほど辺ぴな場所を除けば、しばらく留まりたいという方がほとんどでしょう。

その理由はやはり前述した住まいが原因なのでしょう。

現地でも便利がよく、かつ安全な地域に会社は社員を住ませますから。

そこはまさに高級住宅街か高級マンション。日本の感覚でいえば家賃80万円以上のところだと思います。それがただで住めるのですから社員にとってはこれほどありがたい待遇はなありません。

そのように見てくると日本社会が国際社会からかけている点はやはり住まいなのでしょう。

物価が高いのは外国製品の輸入規制を行っているためであり、この規制を取りはらえば多くの事が解決することでしょうが、住宅問題となるとそうも行きません。

日本のサラリーマンが現地の高級住宅にしがみつくことなく「やはり一番住みたいところは日本だ!」「日本ほどいいところはない。」と言ってもらえるように、政治家の先生たちに住宅政策を真剣に考えてもらいたいものです。

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