ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

インフルエンザの正体。

2008.01.25

昨年末、この冬はインフルエンザが流行すると予想されてましたが、その予想は当たっていたようですね。

私の友人を見ても、数人が昨年かかってしまいました。でも、今のところ私は予防接種のおかげもあってか、かからずにすんでいます。

今年のものはAソ連型と言われるものですが、ソ連が崩壊した今その名が残っているのもなんとも表現しがたいものですね。

さて、このインフルエンザはウイルスによって感染します。

でも「ウイルス」って、言われてもよくわからないですよね。「ウイルス」と「細菌」とを混同している方もおられるので、一口知識として覚えておいてください。

まず、ウイルスと細菌は根本的に違います。

どちらが手ごわいかというとウイルスです。

細菌は外部より栄養を取り入れてエネルギーを作り生きている単細胞生物で大きさや形もさまざまで、栄養・温度・湿度などが整えば増えていきます。ですから、逆を言えばその生命活動を遮断することにより殺すことが確実にできます。これに当たるのが抗生物質です。

一方、ウイルスとはラテン語の「毒」いう言葉が語源となっていて、生命体ではありません。

遺伝物質がたんぱく質の殻をかぶっただけの単純な構造のもので、それ自体に生命活動がない。つまり生命活動がないために自分自身の力で増えることはできないのです。ですから、生きた細胞に入り込んでそこに寄生し乗っ取っていく。乗っ取られた細胞は本来の機能を失い病気という症状がでるわけです。

インフルエンザ対策として有効なものにワクチンがありますが、インフルエンザは次々にこのワクチンに対抗して変化してくる非常にやっかいなウイルスなのです。

このため、一般に特定のウイルスに感染して回復すると体にはそのウイルスに対する抗体ができ、二度と感染しないのが普通です。

しかし、インフルエンザはこの点が違うのです。何度もかかるのはウイルス側が生き延びるために遺伝子の配列を少しずつ変え、免疫の網の目をくぐりぬけようとするタイプのウィルスだからなのです。

また、ワクチンの製造には6ヶ月間を要するため、毎年6月にはその年の末期に起きるインフルエンザの型を予想して製造にかかるわけですが、万一この型予想が外れると、完成したワクチンでは効かないということもありえるのです。

でも予想は外れることが少ないのでご心配なく。

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