ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

足の血管が気になる人へ

2006.05.04

私の趣味はスキュバーダイビング。このゴールデンウィークもこのためにプーケットにやってきています。そこにはヨーロッパからも多くの女性がダイビングをやりに主人と一緒にきておられます。でもいつも感じることはこうした女性の方々、案外足にごつごつと血管が浮き出ている方が多いのですよね。

これはおそらく同年代の日本人女性よりも多いような気が私にはしています。さらに、ダイビング船内にはきれいな足をした若い女性の方も多くおられるので、余計にこのことに気がつくのかも知れませんがね・・・・。

そこで今回はその足にできる「下肢静脈瘤」についてお話しましょう。

これは静脈内にある血流を支える弁が壊れて、足の血液が停滞して溜まり、これにより足の静脈血管が浮き出てきて目立つようになった症状のことです。そのまま放っておくと、足のだるさやむくみ、かゆみや湿疹となり、最終的には出血、潰瘍にまで発展してしまいます。

では、何でそうなるのか? それは足には、動脈と静脈がありますが、動脈はきれいな血液を上から下へ運び、一方静脈は、動脈とは反対に、血液を下から上へ運んでます。上から下に落ちるのは自然の現象ですが下から上へどうやって血を上げるのか?それは静脈の内側に「静脈弁」という弁があり、筋肉の収縮運動によって下から上へ持ち上げられた血液の逆流を防いでいます。

しかし、長時間うごかずじっとしたままの立ち仕事などがつづくと筋肉の収縮運動が十分に行われないために、足にどんどん血液が溜まっていってしまいます。すると血液の逆流を止める静脈弁に負担がかかりだし、ついには血液が逆流して溜まっていってしまうのです。

これを放っておくと、静脈弁に負担がかかりすぎて壊れてしまうこともあります。壊れた静脈弁は再生することはありませんので気をつけなければなりません。静脈弁が壊れると、血液の逆流を防げなくなりさらに血液が溜まっていきます。

そして溜まった血液で静脈が膨らみ、血管が目立ちさらに浮き出てきてしまいます。

そこでこの予防としては街中で売っている弾力性(圧着)ストッキングや、弾性包帯などで足を圧迫し、静脈の逆流を防ぐ方法が一般的です。圧迫力についてはいろいろなタイプの品がありますので、購入のときはその強さを店員さんに確認なさるのがよいでしょう。

しかし、これはあくまで静脈瘤の進行を止める為の方法なので、静脈瘤自体はなくすわけではありません。あくまでも予防ですのでお忘れなく。

すでに静脈瘤でお悩みの方はレザー療法から血流をとめるといったように、程度に応じていろいろなタイプの治療がありますので、医師に相談なさるのがよろしいと思います。

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