ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

妙なTAXIドライバー

2009.06.19

タクシードライバーにも色々な人がいるものです。

以前イタリアを旅行しているとき乗ったTAXIのドライバーは私が日本人だと知ると、「自分も以前日本に行ったことがあるよ。

北海道にも私は行ったよ!」などと親しげに運転しながら後ろの席に座っている私の方を振り返って話しかけてくるではないですか。

おいおい、それはわかったからもういいよ。

日本をすばらしい国といってくれてありがとう。

それよりしっかりと前を向いて運転してくれよ。

これじゃ怖くてしょうがないよ。

すると「俺は運転がうまいから大丈夫。心配するなよ。」と。

本当に困った運転手でありました。

そして、今回バンコクで乗ったTAXIドライバーも、また変わっていました。

運転座席を後ろに大きく移動させ、座席をう〜んと倒して、両腕を力一杯ピーンと伸ばしきって運転するのです。

簡単に言えば、踏ん反り返っての運転姿というわけです。

当然、座席を大きく倒していますから、窓から頭の半分がわずかに見えるだけ。

もし、外から見たら無人カーが走っているように見えるのではないかというほどでした。

これにも「おいおい運転のほうは大丈夫なのかい?」と思わず言いたくなりましたが、タイ語がしゃべれない私は、事故にあっては大変と両足をしっかりつっぱって前を見続けて乗っていました。 

ああ、情けない。

スリに会う

2009.06.12

先週は生まれて初めて路上でスリに遭いました。

遭ったといっても幸運にして何も取られたわけではありません。

取ろうとしたのですが、バッグには何も入ってなかったというのが正確な表現です。

場所はバンコクの繁華街であるスクンビット地区。

ここは高級な料理屋や有名ホテルが立ち並び、大使館も多くあり外国人には人気の場所です。

ですから駐在員の多くはこの地区に住み、観光客も多いところです。

その場所を日曜日の午後、雨もやみ蒸し暑い中、ハンカチを首に巻き大通りをナップザックを背負って歩道を歩いていました。

そして両手には大きな買い物袋を3つ持ち、淡々と歩いていました。

日曜日ということもあり車の数も歩いている人も少ないようでした。

道路わきの少し高くなった歩道を歩いている3人の男と一人の女が私の後ろに何かがやがや話ながらついてきました。

私は暑いので早く目的地に着こうと早足で歩いていました。

実は私は通常でも歩くのが早いので、これよりも早く歩く人にはあまり会わないのですが、奇妙なことに私の右に一人の男が同じように急いで歩き、また一人の男が後ろに私を追いかけるようについてくるのです。

「こいつらも急いでいるのかな?それにしても俺と争うくらい早く歩くとは、変だな?」と、思いながらも強い日差しの中を歩いておりました。

すると今度は別の男が私の前に飛び出てきてゆっくり歩き出したのです。

「おい、おまえ邪魔だよ。俺は急いでいるのだよ!」といった気持ちで私は歩道を降り、車道に出て彼らを追い越し歩き続けました。 

すると急にこの4人衆はわき道に入り、そのまま歩いていってしまいました。

10分後、目的地に到着した私は、友人から「加藤さん、ナップザックのチャックが全部開いているよ?しっかり閉めておかないと中の物が落ちちゃいますよ!」と言われました。

「えっ! 僕はちゃんと閉めているはずだよ?」と思いながらナップザックを背中からおろしてみると、見事にすべてのチャックが開いているではありませんか。

ここでピーンときました。

先ほどの連中は背後より私のナップザックの中の物を取ろうとしていたのです。

あの、変な取り巻き行動はまさに常習犯なのでしょう。

たぶん、両手に土産をもった旅行客に見えたのでしょう。

そしてナップサックの中にお財布やカメラが入っていると思ったのでしょう。

でも、運のいいことに財布はズボンの中でナップザックにはPCとノートしか入れてありませんでした。

もし、PCを奪ったとしてもすぐにナップザックが軽くなって私に気づかれてしまいますし、取った後も大きいので見つかってしまいますから、彼らは何も奪いきれなかったのでしょう。

ともあれ、何の被害もなくてよかったですが、皆さんもナップザックなどをもたれる時は是非とも気をつけてくださいね。

政治学者 姜尚中先生 講演会

2009.06.05

今週は東京大学大学院教授 政治学者である 姜尚中(Kang Sang-Jung)先生の「オバマ時代の日本とアジア」をテーマとした講演を聴きにいってまいりました。

TVなどで論説家としても有名な先生の物静かな口調の中に研ぎ澄まされた頭脳から導き出されるその冷静な分析能力にいつも憧れを持ち、一度先生の講演を聴いてみたいといった願望が以前からあったからです。

講演の内容はブッシュ政権とオバマ政権の大きな相違点とともに、先生は特に北朝鮮の核開発行為についてお話を広げられました。

私は今回の講演はオバマ政権のアジア外交政策と政権発足後の100日を見ての先生の見解を述べるものだと思っていましたので、この講演の半分を費やした北朝鮮問題における先生のお話が聞けることは大変ラッキーな事でした。

日本のとるべき道の言葉の中に拉致問題を大事するからこそ、まずは間違えば大きな問題を引き起こすことになる核問題を片付けなければいけないといった感情ではない、現実を見た行動をすべきだと説かれました。

その言葉の中には新聞などの論評内容とは大きく違い、先生の日本を愛する心「愛国心」がしみじみと私には感じられました。

学問の世界はとかく勉強、勉強といったイメージがあった私の中には、決して頭でっかちの世界ではなく、その研究の中に「愛」といったものがあることを感じさせられたすばらしい講演でした。

是非、皆様もどこかで先生の講演を聴くチャンスがあればご聴講ください。

まるで牧師さんが話すような柔らかい語りの中に先生の心深い人間性を感じさせてくれるでしょう。

講演の最後、先生と握手をさせていただきましたが先生の握手は力強かったです。(私も力をこめてしましたが)。

一般聴講者に対してもいい加減な握手をしない先生の生き方がそこにも感じ取られました

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