ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

更年期障害の受診。

2008.02.08

まだまだ更年期障害に対する自己認識はあやふやなようです。

女性の方々は、何か体調不良になった際は婦人科を選ばず、他の科を複数受診しておられる方が70%だそうです。

また、これら婦人科以外の医師から婦人科や更年期外来への受診を進められた方は15%ほどで、80%弱の方が受診を勧められなかったというデータがあります。

これがまさに体調不良でいろいろな病院を回り悩んでいる女性の方々の姿を現しています。

このことは女性の方々に対して心理的負担、経済的負担、時間的負担を多くさせています。

と同時に、医師の現場においても更年期医療における理解がまだ乏しい実情を現しています。

更年期障害は、女性であれば起こるのは当然として、一つの老化現象と軽く思われているのかも知れません。

更年期を明るく健やかに過ごすためにも、更年期障害に対する認識をしっかり持っていただきたいと思います。

メタボのウエスト基準に疑問あり。

2008.02.01

ズボンを買おうと思い紳士服の売り場に行きました。

ズボンがウエストサイズごとに分けて、きれいに吊るしてあります。

自分のウエストは82cm。

でも、圧倒的に数が多いのは85cm以上。

つまり、男性の多くは85cm以上だから、これだけ品揃えしているわけです。

でも、ここである事柄が頭を横切ります。

「あれ!?、メタボの基準はウエストが85cm以上ではなかったかな?」と。

つまり、これに従うと男性のほとんどがメタボと言うことになります。そうなるとこの85cmという基準はおかしいのではないのか?と思ってきますよね。

そこで皆さん、この85cmの基準を知っていますか?

この基準は、「内臓脂肪が面積100平方センチの男女100人の腹部の平均値が、男性は85cm、女性は90cm以上」 であったことから日本肥満学会が2000年にまとめ、他の学会と協議の上、日本内科学会が2005年に公表したものなのです。

でも、腹部の大きさは身長や年齢や人種によっても分かれるでしょうから。

『本当にこれでいいの?』と、私は思いますね。

つまり、お相撲さんは全て85cm以上だから、あと血糖、血圧、高脂血症のいずれか2項目の基準値に抵触すればメタボ対象者に当たるわけ?

なんとなくおかしく感じるけど・・・

インフルエンザの正体。

2008.01.25

昨年末、この冬はインフルエンザが流行すると予想されてましたが、その予想は当たっていたようですね。

私の友人を見ても、数人が昨年かかってしまいました。でも、今のところ私は予防接種のおかげもあってか、かからずにすんでいます。

今年のものはAソ連型と言われるものですが、ソ連が崩壊した今その名が残っているのもなんとも表現しがたいものですね。

さて、このインフルエンザはウイルスによって感染します。

でも「ウイルス」って、言われてもよくわからないですよね。「ウイルス」と「細菌」とを混同している方もおられるので、一口知識として覚えておいてください。

まず、ウイルスと細菌は根本的に違います。

どちらが手ごわいかというとウイルスです。

細菌は外部より栄養を取り入れてエネルギーを作り生きている単細胞生物で大きさや形もさまざまで、栄養・温度・湿度などが整えば増えていきます。ですから、逆を言えばその生命活動を遮断することにより殺すことが確実にできます。これに当たるのが抗生物質です。

一方、ウイルスとはラテン語の「毒」いう言葉が語源となっていて、生命体ではありません。

遺伝物質がたんぱく質の殻をかぶっただけの単純な構造のもので、それ自体に生命活動がない。つまり生命活動がないために自分自身の力で増えることはできないのです。ですから、生きた細胞に入り込んでそこに寄生し乗っ取っていく。乗っ取られた細胞は本来の機能を失い病気という症状がでるわけです。

インフルエンザ対策として有効なものにワクチンがありますが、インフルエンザは次々にこのワクチンに対抗して変化してくる非常にやっかいなウイルスなのです。

このため、一般に特定のウイルスに感染して回復すると体にはそのウイルスに対する抗体ができ、二度と感染しないのが普通です。

しかし、インフルエンザはこの点が違うのです。何度もかかるのはウイルス側が生き延びるために遺伝子の配列を少しずつ変え、免疫の網の目をくぐりぬけようとするタイプのウィルスだからなのです。

また、ワクチンの製造には6ヶ月間を要するため、毎年6月にはその年の末期に起きるインフルエンザの型を予想して製造にかかるわけですが、万一この型予想が外れると、完成したワクチンでは効かないということもありえるのです。

でも予想は外れることが少ないのでご心配なく。

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