ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

超格安という発想。

2008.03.21

いよいよ、自動車業界が面白くなってきた。

日本では燃費の面を除けば、トヨタのレクサスを中心に車の高級化が進んでいる。

しかし!先日、発表されたインドのタタモーターズが発表した4人乗りの車はなんと28万円!

40万円を切る車を開発中であると言うことは2年前から耳にしていたが、発表価格はなんと28万円の超格安!

クーラーは付いていないものの、自動車を見た人からの評価は上々とのこと。

タタモーターズは、オートバイを乗っている消費者が車への乗り換えが進み、販売が大きく伸びる可能性の高い国内市場に対し本格的な戦いを挑んできたのだ。

現在、インドの自動車市場は日本のスズキが占めている。

60万円ほどの「ジムニー」を中心に50%以上のシェアを持つが、今後、タタモーターズが超格安で参入してくるとなると安心してはいられない。

どうやったら28万円で4人が乗れ、時速110kmも出る自動車が開発できるのだろうか?

その価格を実現できる技術力を持ったインド。

インドは恐ろしい。

販売価格が28万円なのだから、生産コストは5〜6万円ほどなのだろう。

5万円で自動車を作るとは、本当に感心するばかりだ。

今後、インドではこのような超格安の争いがますます起こってくるであろうが、日本勢が急いで参入していったとしても、28万円にまで近づけることは難しい。

たとえ日本ブランドをかざして乗り込んでいったとしても35万円以下でないと、タタモーターズには追いつけないだろうと思う。

「安い車をつくる」というテーマに、「今ある車の65%ほどの価格かな?」と思うようなありふれた感覚ではなく、『超格安』といった概念を持ち込んだニュースは、グローバル経済での熾烈な戦いを象徴している。

問題解決されていない年金問題。

2008.03.14

今週、自分の生命保険料を支払ってきました。

この保険料を支払っているにもかかわらず自分にそのお金は戻って来ません。

一般的には家族に支払われます。

まあ、これは残された家族への責任とも言えるでしょうし、葬式代くらいは人に迷惑をかけないようにするための一つの礼儀であるとも言えるのでしょう。

そういった中、最近は年金の話が出なくなりました!

昨年は、あんなに国会を騒がした年金問題でしたのに、いまや、その話題はほとんど出てきません。

これ、一体どうしたの!?といった感じがします。

抜本的な解決策作は与野党ともに出ていないのですから、この年金問題を単に先延ばしにし、『世間が騒がなくなるまで、そっとしておけばいいや・・・』といった感じですよね。

少し、この年金問題について考えてみましょう。

日本の人口構成はすでに逆三角形になっています。

若者が自然増加する、あるいは子供が増えてくるといった兆候は全くないですね。

自分で納めた年金が将来戻ってくるといった還元式であれば納得もいきますが、現実は自分達の納付金は今の老人に渡されているわけですから、若者が可哀想です。

若者としては納得がいかなく、年金を納めなくなるのも当然ですよね。

ましてや若者が支払える額にも限度があるのですから、おのずと解決方法は絞られてきます。

つまり、この年金問題の解決は人口構成から考えてみなければいけないと思います。

(1)若者を増やす
(2)給付金を減らす
(3)給付対象者を減らす

その中で将来性を考えていくとやはり「(1)若い人を増やす」になるのではないでしょうか?

そのためには海外より若者を呼び込む「魅力ある国作り」「住みやすい社会作り」が必須と思います。

また、短期的に考える必要もあり、やはりこれには国の年金運用能力を高めることだと思っています。

この年金の運用を国に任せ、ほとんど運用利益を出せていなかったことが大きな問題を生んだともいえるのではないでしょうか?

生きることは大変だ。

2008.03.07

『トゥヤーの結婚』という映画を見てきました。

ベルリン国際映画祭≪金熊賞≫グランプリ受賞!!の作品。

中国内モンゴル自治区の西北部。中国で最も降水量が少ないとされる地域。近年、乾燥がますます強まり、草原の砂漠化がすすんでいる地域。

このため中国政府はここで生きる遊牧民を強制的に都市へ移住させる政策をすすめている。

その政策を進めるに際して、この『苦難の地』である遊牧民の生活が永遠に失われてしまう前に彼らの生活を写し、この土地で生きる彼らの喜び・悲しみ・怒りを紹介した映画である。

内容は、ある夫婦と小さな子供2人のモンゴルの遊牧民一家。

この妻がこの映画の主人公トゥヤーである。

夫は、仕事中に大けがを負って自由に動くことができなくなってしまった。
当然、遊牧としての羊牧もできなくなってしまう。

このため今まで夫が行っていた仕事はすべてこのトゥヤーの肩にかかることになる。
さらに夫の世話までしなければならない。

子供の世話、水くみ、羊牧、家事と一日中!休む暇がない。
毎日、土ぼこりにまみれての重労働が続く。

こうした中、妻の苦難を見ている夫は、生きていくために!トゥヤーに離婚するように説得を始める。

トゥヤーは、家族への深い愛からひとつの決断をする。

生きていくために。夫への愛のために再婚を決意するのだ。

そして、彼女には再婚の話が持ち込まれる。

この男性達に対するトゥヤーの要求はただ一つ。

『たとえ今の夫と離婚しても、その夫と一緒に住むこと』

無論、これを喜んで受け入れてくれる男性はいない。

しかし、現実が襲ってくる。頼りにしていた水は干乾び、生活が貧窮する。

そんな時、隣人の男性が結婚を申し込んでくる。

トゥヤーの家族に起きたことを昔から見続けてきた男性。実は、彼は彼女を尊敬し、そしてトゥヤーの家族全員を愛していた。

いよいよ、トゥヤーの結婚式。

夫には色々な思いがこみ上げる。

祝福に満ちた結婚式のはずなのに、夫にとっては、とてもつらい結婚。

幸せなのか?それとも、苦しみなのか?

今までの努力は何のためであったのか?
誰のために行ってきたのか?

現実と理想のギャップ。

そして、初めてトゥヤーの瞳から涙がしたたり落ちるのである。

過酷な世界に生きていくことと、愛の葛藤を描いた映画で、現実から逃避することのできない辛さを痛感させられた映画だった。

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