ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

北朝鮮のこれからの行方

2018.03.30

東京は今週で桜の満開も終わりとなり、いよいよ春が始まりますね。

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一方、韓国では冬季オリンピックも無事に終わりホッとしていることでしょう。大会前には北朝鮮の挑発が幾度とありましたからね。大会中、韓国の文在寅大統領は北朝鮮から派遣された金正恩主席の妹である金与正氏に対し常にニコニコとしながら「我々はいつも友である」といったような好意的な行動をとり続けたことは私にとっては非常に印象的でした。

以前より、国連が北朝鮮の非核化を目標として北朝鮮と付き合いを禁止した決議があります。韓国大統領は、これを無視して北朝鮮への付き合いを続けていますので、当然の振る舞いなのかもしれませんし、オリンピックの場といった世界のイベントですからしょうがないのでしょうかね。

しかし、そうであっても、この緊張が高まっている時期に韓国が日米との関係をおろそかにするのは、外交関係にヒビをもたらす恐れのある行為であるといえるでしょう。韓国経済が落ち込んで明るい兆しも見えない中、日米と足並みをそろえる配慮もせず、独自路線を押し進めることが本当に韓国のためになる行動なのかについては、私は深く疑問を感じます。

実際、文在寅大統領の姿勢は一貫して反米・親北路線とってきています。また「朝鮮半島を北朝鮮主導で統一するのも構わない」という考え方を持っている人とも言われています。

何が彼をそこまでさせるのでしょうか?

北朝鮮に核を放棄させ、アジアはじめ世界を守ったという名誉のためなのか?それとも、アメリカに恩を売りたいとの思惑なのでしょうか?それとも単に韓国の民族統一を成し遂げたいという強い願いからなのでしょうか?あるいは、全く違い、こういった考えではなく、南北統一により核保有国にでもなりたいのでしょうか?そんな企みはないとは思いたいのですが・・・。

実際、今の北朝鮮の状況で統一がなされたとして、韓国にどれほどの経済的メリットがあるというのでしょうか?国民が喜ぶのでしょうか?我々は東ドイツ、西ドイツの統合のことを振り返る必要があります。西ドイツは世界でも高い経済力を持っておりましたから、今の韓国とは経済基盤があまりににも違いすぎますし、世界における政治的な側面でも力の差がありすぎます。 

もし、南北統一が実現した場合、北朝鮮の人は南の発達した文化や情報を受けいれることで大変喜ぶことしょうが、韓国国民には全くこういったメリットはないです。同一民族だから一つの国にしたいという気持ちはわからないわけではないですが、ここまで国の体制、国民の思想、生活水準が全く違う状況の国との統一は韓国に苦労を与えるだけだと私は思っています。

一方、今月、文在寅大統領は金正恩主席より招待を受け、北朝鮮に特使を派遣しましたが、特使が北朝鮮に赴いた際に、金正恩委員長は「体制が保証されるのであれば、核開発を中止しても構わない」と述べたことにより、トランプ米大統領がその申し出を受け入れ、直接会談に応じると発表しました。これもまさに意外な展開ですよね。

つい最近まで、世の中の意見を無視して弾道ミサイルの発射を何度も断行してきたのに、急な態度の転換です。何か北朝鮮で起きているような気がしますよね。

そして、もしこの会議が実現するとなると、金正恩主席はたいへん厳しい立場に追いやられることと思います。いかんせん相手がトランプ大統領です。一般的な政治家の考え方と全くは違う人です。彼は商売人ですから半か丁の世界の人間です。あいまいな答えを受け入れません。ですから、金正恩主席は明確な答えを迫られることになるでしょう。そして Noとなればトランプ大統領は何をしでかすかわからないからです。軍を動かす行為だってありえるのです。

一方、韓国の文在寅大統領と相談し、まずは「友好活動から始めましょう」という事で、人の交流が始まれば南北で人の往来が起こり、北朝鮮の国民は今まで国で知らされていた韓国の情報は全くのウソであった事がすぐに知れ、金正恩主席は国を維持できないことになるのではないでしょうか?

つまりトランプ大統領との交渉の場合は外から、文在寅大統領の場合は内部からの崩壊を招く事ことになります。にもかかわらず、金正恩主席に会談する意思があることを伝えたのは何の目的なのでしょうか?私にはわかりません。

皆さんはどう思われますか?

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