ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

ANAのLCC参入について

2010.08.06

現在、航空会社は長引く需要減退、低価格志向、他交通機関との競争激化、航空自由化などにより取り巻く環境は一層厳しさを増しています。

実際、8月末に出されるJALの事業の見直し策に際しても稲盛会長より政府に対し「国民のためになるように考えたい」といった発言がなされています。

これは長年、民間経営をやってきた稲盛会長としても現在のJALの状況は想像もしなかった程ひどい状態であるということを意味し、さらに今後、大きなリスクとお金をかけて本当にJALを再建することが正しい選択であるのか、あるいは大きな発展が見込めるのかといった点を最高責任者としての自分に問いただした発言だと私は思っています。

しかし、さすが稲盛会長ですね。

今までの経営陣であれば絶対にそういった発言はしなかったでしょう。

真実を明かさず、保身の塊でしたからね。

今回の稲盛会長の肝のすわった、たくましい考えには実に感動しました。

一方、本日ニュースを見ていましたら全日空も同じように厳しい状態。

前売りなどのキャンペーンをやって需要をはかっていますが、なかなか大きくは伸びないようです。

そういう中、海外の航空会社と提携して格安航空会社(LCC)に参入するといった報道がなされました。

これにより今の航空料金の半分程の金額にするそうです。

でも、「航空料金の半分」とは一体、なんなのでしょう。

実際、一般の方は正規の航空運賃で飛行機を乗っている人なんていないと言っていいでしょう。

実際、皆さんもネットで安い航空券(正規の3〜4割引き)を購入して海外に行っておられますよね。

ですから、この半分、例えば韓国なら往復1万円、ハワイは往復3万円以下であれば皆は驚くでしょうが、本当にそういった金額を提示できるのか?今後楽しみなところです。

でも、まず無理でしょうね。

その前に正規航空運賃などこれを使う人があまりいないのですから何とくらべて半分と言っているかが分からないのですが・・・。

珠海航空などは座席をできる限り小さく、食事は出さない、立ち席までつくって格安の航空券を販売しているとも聞いています。

しかし、「何よりも安全第一」ということを考えると、燃料、航空機、機材維持費、人件費、など色々なコストファクターはある中、削れる要素や限度もあります。そういった意味で航空産業は非常に利益を出しにくい構造になっていると言っていいのではないでしょうか?

怪しげなダイエット広告

2010.07.30

この夏の時期になるとダイエット商品を打ち出したメルマガが毎日のように送られてきます。

多分、皆さんも同じだろうと思います。

どのメルマガも、たとえば「90kgの人が50kgへ」「ウエストが1ヶ月で8cm減少」など「こんなことありえるの?」と思われるようなキャッチコピーばかりとドギツイ画像。

薬事法で定める表現方法にすべて違反しています。

しかし、こうしたキャッチがもっとも効果的であると信じる方がたくさんいるからこそ、このような表現を使ってメールを送ってくるのでしょうね。

女性において3kgやせるということは赤ちゃん1人分がそっくり体からおちるということです。

一度、赤ちゃんの大きさを手でイメージしていただければこの量が1ヶ月で減るとはとても考えられないことなどすぐわかるかと思うのですが。(150kg以上体重を持つお相撲さんなら3kgぐらいは考えられるかも知れませんが50kg以下の女性では無理です・・。)

そういった中、先週は「クーロン技術を使った画期的な商品」といったメールが送られてきました。

クーロン技術とは多分クーロンの法則を使った技術のことを言っているのでしょうが、販売業者も「あの手この手をつかって色々な言葉を生み出すものだなぁ・・。」とつくづく感じてしまいます。

クーロンの法則とは「荷電粒子間にはたらく力が電荷量の二乗に比例し、距離の二乗に反比例するという法則」のこと。

これを使って体重が半分ほどになる?まさにありえないことです。

不信感100%です。

そしてこれもやはり同じように上記のような宣伝文句が使われています。

一般に自分の知らない言葉が使われると知らない人はこれを新たな技術と思いがちです。

確かにそういうこともあるでしょうが、たとえそうであっても常識的に見てその内容が信じられるかどうかはわかるかと思うのですが・・。

今回の商品の掲載されたサイトを見ると、私にとっては??と疑うことばかり。

13000円ほどのものが3000円ほどで販売。

これって購入者のことを考えての価格ではなくて、業者が売れない商品を何とかして片付けたいからつけた価格なのでは。

つまりこれは売れてない、皆が満足しない商品ということでしょ。

もっと販売者の方もお客さんのことを考えた正しい商売をしてもらいたいと思いますね。

追記:
「賞味期限が近づいていますので大幅値引き(たとえば60%値引き)でお売りします!」とうたっている商品なども時々みますが、いつまでたってもこの掲載がホームページに出ている商品があります。これも上記とまったく同じ。つまりは売れていないからでしょう。みなさんの満足行く商品ではないからでしょう。今までにも人気があり売れているものであればそんなに長い間記載はされませんよね。当たり前のことですが。いいとこ1ヶ月で商品は売切れです。それがいつまでも掲載されている。

つまりはそのページを見た人はそれがいつから掲載されているのかまったくわからないからこそ「今がャンス!」と思って急いで買うのでしょう。「ああ、なんとかわいそうなこと。また不幸な人が一人増えた・・」などとそのページを見ながらついつい思ってしまう私です。

製造者の方はもっと世界に恥ずかしくないような商品を開発していただきたいし、販売社の方は消費者をだますような売り方はしてもらいたくないと強く思う毎日です。

皆が知らない電気自動車の本当に強い点とは

2010.07.23

最近、企業はECO,ECOといって「地球環境を考えた社会に貢献している会社」というイメージを市場に植え付け、市場からの共感を得ると共に「立派で良いことを行っている会社」というステータス作りに一生懸命です。

確かにECO事業というものはすぐには会社にとって利益の上がることではないですし、ECO政策がすぐに経済効果をもたらすものではありません。

しかし、これは社会に貢献する企業であれば正しい歩み方だと私は確信しています。

その中で一番企業がしのぎあっている分野が自動車事業。

今年の12月に日本・アメリカで同時発売される日産の電気自動車カー「リーフ」はきわめて好調な予約を受けているということです。

それも業務用としての予約でなく、60%以上が個人からの予約だというから驚きです。

ハイブリッドカーで世界に先行しているトヨタ。

それを追っているホンダ。

しかしトヨタはエンジンの加速におけるリコール問題で痛手をおっているところへ日産が、ハイブリッドではなく電気自動車を市場導入することで追いかけてきたという感じですね。

自動車産業においては、まずはハイブリッドと電気自動車の戦いといわれていますが、電気自動車(EV)において走行距離・充電時間・充電場所そして車体価格においてはまだ検討しなければいけないことが多いとされていました。

しかし、今回のリーフについて充電は家庭の電源が使えるといった点が大きく、それも電気代はガソリン料金と比べ格安(1/4)で済むということです。

この料金差のことは多くの方が知っていると思います。

そこで、何故ここまで料金に差がつくのか調べてみました。

私は「夜間電力を使うからなのだろう」などと思っていましたが、実はそうではありませんでした。

それはEVはガソリン車よりもエネルギー効率がよいからだそうです。

ガソリン車においてはガソリンが持っているエネルギーの15%ほどしか有効に使われないそうです。

残りは燃えて熱エネルギーに変わっているだけだそうです。

まさか85%も無駄に使っているとは思ってもいませんでした。

一方、EVにおいてのエンジン、つまりモーターとインバーターは電気エネルギーの約70%
を有効に使うことができるそうです。

こんなに両者の効率に差があったとは驚きです。

これであれば今後はガソリンエンジンに勝ち目はないかな。

でも、効率が15%から50%に変わればまた話も変わってくるでしょうが、その開発のスピードがポイントとなることでしょう。

ガソリン車は排ガスにおいてデメリットがあるものの、触媒を使えば解決はできますから大きな問題にはならないと思っています。

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