ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

本当に自分は気がつかないの?

2007.06.01

今回は、口臭についてです。

これもイヤですよね。すごく臭う人がいますね。「本当に自分は気がつかないの?」と言いたくなるくらい臭い人がいますよね。確かに、口臭について相手に言いにくいことかもしれない内容なのですが・・・。

その口臭の原因は大半が虫歯と歯周病。そして、胃腸の状況が良くないといったことから起こりがちです。

一般に口臭は、生理的なものと病的なものに分けられますが、前者の代表的なものは寝起きの時の口臭です。これは睡眠中、唾液の中に含まれている殺菌成分(リゾチームや免疫グロブリンA)の分泌の低下により口腔内で細菌が増殖しはじめます。

すると、口の中に残っているタンパク質が分解され、タマネギが腐ったような悪臭を放つ揮発性硫黄化合物(VSC)が発生して、寝起きの口臭となるわけです。

一方、病的な口臭の原因は、その大半が虫歯や歯周病などの歯科的疾患です。これは前者と違い臭いもとても強いです。虫歯で穴の開いた歯やすきまに食べカスなどが詰まったりしたままになっていると、腐敗菌が働いてやはりVSCを生産、口臭が生じるわけです。

また、口臭のもう一つの原因である歯周病は、以前は「歯槽膿漏」と呼ばれたもので、歯と歯肉の間(歯周ポケット)の炎症で始まる病気です。歯周ポケットには、とかく歯垢が溜まりやすく奥歯などは磨きにくいために、歯石や歯垢の奥深い所に腐敗菌が繁殖しVSCを生産します。 これも、臭さは強烈です。

いずれにしても、口臭がひどい時には、まずは歯科を受診してみることをお勧めします。その際、虫歯が見つかれば治すいいチャンスともなりますし、口臭で人との付き合いも壊しませんからね。

ともあれ、「百年の恋も冷める口のにおい」と言われていますから、口臭には皆さん気をつけましょうね。せっかくのチャンスも台無しになりかねませんから・・・。 

≪口臭の防ぎ方≫

・毎食後の正しい歯磨き
・定期的な歯科検診して、歯垢や歯石の除去
・殺菌剤含有の口腔洗浄剤(モンダミンなど)で口をゆすぐ
・舌苔の除去 (舌専用へらで舌芽をこする)
・口内洗浄(よくうがいをする)
・唾液を出すようにする。(キシリトールガムなどを噛む)

身体が臭うのは細胞の衰えから。

2007.05.25

私達の身体は、小さな細胞の固まりで出来ています。その細胞のひとつひとつは脂質やタンパク質で作られています。この細胞を構成する物質は不変ではなく、新陳代謝によって日々入れ替わっています。これは皆さんも知っていますよね。

その際、脂質は脂肪酸に、タンパク質はアミノ酸やアミンという物質に分解され、それぞれがにおいの成分となっていきます。

つまり、細胞が生きていれば、古くなったもの・要らないものは細胞膜を通じて外に出されていきます。毎日、においの元が作られていくわけです。ですから、身体が臭うのは当然のことといえます。

この新陳代謝がスムーズでないような疾患においては身体からにおいを発するといえます。例えば、糖尿病・肝硬変・腎不全などがあります。

しかし、実際面では身体は全身を皮膚で覆われているため、内臓のにおいがそのまま外に発せられることありません。その代わり、皮膚や体毛の密集部分(頭部、腋の下、陰部)、内臓が体の表面に露出する部分(口、気道、肛門など)からはにおいが放たれていきます。

また、皮膚が放つにおいの元となるものに皮脂があります。足が汗ばむ原因でもあります。「皮脂」とは皮脂腺から分泌される脂のことです。においの元となるから悪い成分というわけでなく、ちゃんとした働きがあります。それは皮膚を滑らかに保ち、乾燥から守る自然なクリームの働きです。ですから、この自然の脂をあまり取りすぎるのも良くないというわけです。

これが空気に触れて酸化したり、皮膚の表面に棲んでいる細菌によって食べられて分解されると臭い物質に変化、揮発性の臭いを発するようになります。

ですから、においの大半はこの脂肪酸がいわば体臭の主犯格だと言っていいでしょう。

このため、脂っぽいものをたくさん食べると皮脂が多くなり、同様に作られる脂肪酸の量も増えるため体臭はきつくなります。 また皮膚にしわがあったり荒れていたりするとその溝に脂肪酸がたまり、細菌が繁殖してにおいの程度が強くなります。

脂ぎっている男性が「くさい」と言われてしまうのも、実はこのせいです。男性ホルモンは皮脂腺の発達を促し、かつ皮脂の分泌を盛んにします。ですから中高年の女性も女性ホルモンの衰えのためやや脂体質になります。男性は脂ぎっているのが普通であり、それだけに細菌による脂肪酸の生成も多くなるので女性より身体がにおうのも当たり前といえます。

このほか、最近話題の中高年にとってはいやな言葉の「加齢臭」も脂肪酸が原因と言われています。40歳を過ぎると娘などに「お父さん、臭いよ!」と言われることがありますね。

皮脂の成分の中で「パルミトオレイン酸」という脂肪酸が増えていき、このパルミトオレイン酸が「ノネナール」というくさい物質に変化した結果、中高年特有の体臭が生じるのです。

加齢臭は老化現象の一つですので仕方がないため、過剰に気にする必要はありませんが、体臭が自身でも気になるぐらいきつくにおうようになったら注意が必要です。

また、加齢臭は生活習慣病と密接に関係しているとも言われますし、体臭が様々な疾患のサインである場合も少なくありません。

例えば、糖尿病や脂肪肝などの疾患は、脂肪酸が血液中で増え、皮膚表面の脂肪酸も増加するため、体臭が顕著になりますし、神経疾患のパーキンソン病も皮脂分泌が活発化し、やはりにおいが強くなります。

ですから、異常な臭いには注意をしてください。

最後に、体臭を防ぐ方法としては、身体を清潔に保つことです。

入浴時はしっかりと身体を洗いましょう。人によっては小まめに入浴することも必要です。一方,腋臭(ワキガ)などにおいて細菌や湿り気をためないことですから、腋毛を剃る。殺菌剤をつけるといったこともお勧めです。デオドラント剤の中にはシルバーイオンが入ったものが多くあるのは細菌目的のためです。

身体の臭いと良いお付き合いをしていきましょう。

人は自分の臭いには気が付かない。

2007.05.18

先日の海外出張は最悪でした。仕事が上手くいったかどうかということでなくて、帰りのフライトが最悪だったのです。それは、「臭い」なのです。飛行機が離陸した後に、この悪夢は起きました。

何か?変なにおいがするのです。すっぱくきつい!鼻をつく臭いなのです。

始めは「カーペットの汚れかな?」と思っていたのですが・・・。私の2つ隣の席の男性が飛行機離陸後に靴を脱ぎ足を組んでくつろいで新聞を読んでいるのです。きちんとした身なりをし風格ある雰囲気で、どこかの部長さんといった感じの方です。

しかし、この足がいけない。

靴下は足の油がいっぱい染み込んでいるのでしょうか?それを靴の中から出して外にさらすとは。まさに悪夢・・・。

すぐにキャビンアテンダントを呼んで席を変えてもらいたい事をそっと伝えました。

「どういたしました?」
「席を変えてもらいたいのです。」
「お客様、まだ当機は水平飛行になっておりませんので、お受けすることはできません。しばらく、お待ちください。席の空き状況も確認いたします。」
「いいえ、これは緊急なのです。このままだと私は吐いてしまいます。」
「えっ!?気持ち悪いのですか?」
「そうです。この席だとダメです。」

私は鼻と口をハンカチで押さえながらいいました。

「実は、隣の人の足のにおいが臭すぎるのです。」と、目で足を示唆しながらいいました。

彼女もビックリ。しばらく考えていたのかそれともにおいを感じようとしていたのかは解りませんが、すぐに「解りました。」とは言いませんでした。

しかし、男性は靴を脱いでいる。そして足を組んでいるために靴下が高い位置にある。ことから「この男性の足が臭いに違いない」と察したのでしょう。10秒ほどして、「解りました。ではそれでは、水平飛行になりましたら別の席にお招きします。」

「おう、これで救われる!!」でも何でこんなつらい目にあわなくてはいけないの?

その後、キャビンアテンダントは食事を出す際、手前でいっぱい息をして、その男性の前では息を止めているようでした。そして食事プレートを出す時もなるべく体をそむけて顔が足から離れるような格好で・・・。

そして、私の席に食事がまわってきた時「大変ご迷惑かけました。」と一言。つまり彼女もその臭いでまいったということなのでしょう。

「でも、その席の周りの人はよく我慢しているなぁ?」せっかく高いお金を出して乗っているのだからもっと心地よくしたほうがいいのに・・・。

このようにイヤな臭いは意外と自分にはわからないことが多く、周囲を非常に不快にする以外の何ものでもありません。冬場、コタツなどで臭い足が入ってきたときはたまりませんよね。まして靴下はいていると、その湿った靴下がコタツの中で乾かされ臭気を放つ。考えただけでも気持ち悪いですね。

そこで次回より2回に分けて、体の放つこの臭いについてお話したいと思います。

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