ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

THE RISK

2011.12.30

今年最後のBLOGとなりました。

今年の日本は何と言っても東北大震災の影響で色々な事に変化が起きたと事だと思います。

政治・経済・人の意識、まさに全てです。

特に私がこの災難で学んだことは「RISK」の概念です。

ビジネスにおいても生きるに事においても、当然のことですが色々なところで判断を求められます。

その判断には常にプラス(+)とマイナス(−)が付きまといます。

そのRISKをお金であったり時間であったり、また名誉などといった指標を持って変換し、そのRISKが発生する確立とそこから生みだされる価値を数量的に換算して判断を行っています。

ですから、「万一の場合にはどうするのか?」といった場合では、「起きた時は仕方がないさ。」と自分を納得させています。

これは「飛行機が落ちたら困るから船で海外に行きなさい!」と言われても、「落ちた時は運が悪かったと思うしかないさ」というようなことです。

でも、今回の震災は「万一」といった事は絶対に許されることではなかったわけです。

そこではリスクといった概念は存在しなく、「絶対」という概念で考えなければならぬ分野であり、こうした考えで行動せねばならぬ世界があるということをしっかりと見せつけていました。

今まで私は「絶対」という概念は時間の流れにしかないと思っていましたが、それが間違っていることに気づいたのです。

実際、「冷却装置が動かなくなっても、予備冷却装置があるから大丈夫。」という事だけでは全くダメだったわけですよね。
予備装置が動かなかったわけですから。つまり「動かない」といったことが決して起きてはいけなかったわけです。

これに対し東電側は「予想していない事態であった」と説明しましたが、そんな言葉は何ら意味を持たないということです。

もし、予想していなかったようなことが起きるといった可能性が少しでも存在していたならば、原子力発電所を建設してはいけなかったのです。

取り返しのつかない事態となったわけですから。

ですから、彼らがそのことがわかっていながらも建設を行ったことは、やはり危険に対する認識が非常に甘く今回の災害は自然災害ではなく、やはり人災というべきでしょう。

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