ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

この行為は正しい?

2016.08.05

若い時代を過ごしたアフリカでもそうでしたが、先週の中国出張でも、同じようにマナーについて考えさせられた点がありました。

それは食堂での出来事でした。

皆さんも自分の好きな店に友人などを連れて行ってあげて、その店の雰囲気や料理についてコメントを尋ねた時に、相手が正直なことを述べてくれることについては何も異論はないと思うのですが、それを店の人や、あるいは料理人に聞こえるほどの声で言われたらどうでしょうか。

例えば、「この店狭い上にセンスないわよね。私は嫌いだわ。」「なんだかこの店、色々なにおいが充満しているわね。」「このパスタ柔らかすぎてあまりおいしくないわ。交換してもらいたいわ。」「値段の割にこの食事、たいしたことないわよね。」「この時間になっても人が少ないわね。お店、大丈夫なのかしら」など。

確かに、自分が感じたことを素直に述べることは悪いことではないですけれど、やはりお店の人も頑張っているのだから、聞こえるほど大きくしゃべらなくてもいいと思います。

ですから、こういった時は、「少し声を小さくしてよ。」とささやきます。

今回私が体験した事もこれに似たようなことなのですけど、もっと激しいです。

それは私たちが食事に誘われ中華レストランに行った時のことでした。

現地では決してレベルの低いレストランではありません。

中の上といったところでしょうか。

店内も昔の中国を思わせるようなデコレーションがされていて、雰囲気もなかなかです。

そして座ったテーブルにはすでに真っ白なお皿、スープ皿、コップ、レンゲ、お茶碗が一まとめにされ、シュリンクパックでしっかりと包装され置かれていました

見た人によっては「ウェイトレスさんがわざわざ食器を運ばなくてもいいし、こうしてパックされていれば清潔感もありいい方法だな。」と思うことでしょう。

そして、私は席に座りこの包みを破り、食器を自分の前に並べました。

すると、招待してくれた女性の方が、メニューを見ることもなくウェイトレスさんを呼び、何かを頼んでいます。

私は「何を頼んでいるのかな?」と思っていたら、大きなボールにお湯を入れて持ってきました。

すると、その女性が私に向かって「加藤さん、食器を全てこちらに下さい」と言うので渡すと、そのお湯の中に入れて洗い、紙ナプキンで拭いて戻してくれました。

私は、それを見て「何故そんなことをするのですか?」とたずねると「きれに洗ってないかもしれないから、もう一度自分で洗っておいたのです。」と言うのです。

確かにそういったことがあるかもしれないけれど、この店のレベルならそんなことはないと思うし、そんな行為を店の方が見たらとても嫌な気持ちがすると思うのだけど・・・」と述べると、「加藤さん、そんなことは気にしないで下さい。店の誰も気にしていないと思いますから。」と言うのです。

でも、ウェイトレスさんにとっては、自分が働いている店でこういった行為をされたら、「自分たちの店がこういったレベルの内容で世間にとらえられているかと思い、寂しくなるのではないか、働く気をなくすのではないか。」と思うのですが、皆さんはどう思いますか?

女性の方は「そんなこと誰も思わないですよ。だって自分が所有している店でもないし、単に働いているだけなのですから・・・。もし、嫌だったら店をやめますよ。」と軽くいった言葉がとても印象的でした。

でも、やはり私としては何か伝染病が流行っているとかといったような環境でなければ、なかなかこういった行為はできませんね。

国民性の違いでしょうが、なんだかお店の人の気持をまったく無視しているような気持ちがして嫌ですね。

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