ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

スーパーに見るタイの経済変化

2014.10.31

今週はタイに来ております。

三ヶ月ぶのタイです。

この時期はもう乾季となっているのですが、日中は32度程の暑い毎日が続き、毎日スコールに合っています。

さて、バンコクの街中を歩いて気が付いたのですが、今こちらでは店舗が高級路線を進もうとしているように感じます。

つまり、安いものを売るのではなく、高価格でも来てくれる、お金を持ったお客をつかむ商売に変えていこうとしているようです。

今まではタイと言えば安く買い物が出来るといった「買い物天国」といったイメージが強かったのですが、最近はやや違います。

日曜マーケット(チャトチャ市場)に行っても、以前のように簡単に値引きしてはものを売ってはくれません。

「少し値引きしてくれる?」といっても「値引きは出来ないよ。」と言って、さっさと品物をかたづけてしまう店も非常に多くなりました。

なんだか市場の楽しさが失われたようで寂しさがあります。

また、街中のストアーでもちょっとした大きな店になると、多くの輸入品を置き、また新鮮さをアピールするような商品の置き方をしています。

以前は鮮魚であれば、氷の上に魚を置いただけ、果物は台の上に山盛りに置いてあるだけでしたが最近は違います。

店に入るなり「いいものが置いてありますよ!」といったイメージを来客にもたせるように、鮮度を大事にするような商品をいくつかのブロックに分けて並べ、その周りに野菜を飾り付けて自然観を高め、また輸入品のドレッシングやチーズなどを並べて高級感を作り出しています。

そしてテーブルの横では、アイロンのよくかかった白衣と白帽子をかぶったコックさんのような販売員が、ニコニコしてお客さんを迎えてくれます。

値段を見れば一般のスーパーよりも高めですが、お客さんは多く入っています。

タイでは前政権のインラック氏が退陣してからは軍事政権が国を治め、治安もよくなっていますが経済はいまいち低迷している状態であると聞いていたので、こういったスーパーの様変わりは意外でした。

でも、この販売戦略はうまくいくでしょう。

観光客もこれならば「お腹を壊すかな?」といった心配もせず、に安心してスーパーで買い物をし、ホテルに持ち帰って食べられます。

タイでは相続税がないので金持ちはいつの時代でも金持ちといった状態が続きます。

こうした人達は値段をまったく気にせず、健康によいもの、品質のよいものを買おうとしますから彼らの心をしっかりとつかむでしょう。

さらに、最近はそこまでの大金持ちと言わなくても、外資系の企業もどんどん進出してきて、そこで働く社員の給与も高くなってきていますから、こういった人達も取り込もうとしているのでしょう。

また、レストランにおいても同じことが言えます。

まさに、東南アジアの発展国として伸び行くタイも生活の向上を感じますね。

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