ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

香港の老人

2014.03.07

今週は4か月ぶりの香港でした。

現地は小雨まじりのどんよりした天気でしたが、暑くも寒くもなく動き回るにはちょうど良い気温でした。

日本では、数日前に新幹線が今の時速を12キロ速めて運行されることが報道され、東京と大阪間の時間が3分ほど短縮されるといわれていました。

乗り物のスピードがどんどん速くなっていくのに対して、道行く人々の歩行は遅くなっているように感じています。

香港においてはやけにそれを感じます。

しかし、この理由は日本とは少し違います。

日本で歩行が遅く感じるのは、学生が横に並んでおしゃべりながらゆっくりと歩いている時や、スマホにくぎ付けになって歩いている人がいた時や、お年寄りの方が歩いている時などに歩行が遅くなる場合があります。

香港では、お年寄りの歩行が日本よりも随分と遅いようです。

日本の老人の方が、はるかに元気なような気がします。

日本ならば、まだまだシャキシャキした方が沢山おられる年代でも、香港ではトボトボといった感じで、「どうしたの?まだ、そんな歳でないでしょうに。」と、声をかけたくなってしまいます。

どうしてなのでしょうかね?

こんなに脚が弱くなって。

外を歩く際はご家族の方なのか、お手伝いの方なのかはわかりませんが、老人の腕に手を添え、並んでゆっくりと歩道を歩いている人達が非常に多くおられます。

「孝」やお年寄りを大切にする香港の習慣なのでしょう。

しかし、これが歩行の流れの妨げとなって、歩道が詰まってしまいます。

一方、韓国をみますと、足の不自由な方は電動車にのっている方が非常に多いので、歩道を歩いている時に歩行が遅くなるといった事をあまり感じないように思います。

香港ではこの電動車をほとんど見かけませんね。

香港は坂や階段が多いので、電動車や車椅子を使うことが出来ないのでしょうか。

そうなると外出は家族に車で連れ出してもらうしか方法はありませんからね。

日本も高齢化がどんどん進んでいますが、私が知る限り、韓国をみても、中国をみても
そしてタイと比べてみても日本の老人は元気な方が多いように思います。

とても嬉しい事です。

しかし歳をとって、もっとも心配なことはやはり認知症です。

これに関しては、日本人が世界でどの位置にいるかは私はわかりませんが、是非とも発症率が低い国として誇れるようになりたいですね。

それにはどうすればいいのでしょうか?私にできることはなるのか?最近そういったことを考えています。

「われ、思うゆえに我あり」のデカルトの言葉が響きます。

接待の裏側

2014.02.28

先週は海外でお世話になっている商社の方を日本にお呼びして接待をしました。

沢山の雪を見たことがないと言う事でしたので、当初は北海道か日本海にお連れし、おいしい海の幸を堪能していただこうと思いましたが、いろいろと考えたあげく、個人ではなかなか訪れることがないと思われる世界遺産の白河郷にお連れすることにしました。

訪れてみると、ここ二週間ほどは白河郷も多くの雪が降ったとのことでしたが、数日の暖かさでかなり溶けてしまっていて、舗装道路にはすでに全く雪がないという状態でした。

また屋根に積もった雪も40%ほどはすでに溶け落ち、私達が写真でよく目にする「雪に覆われた白川郷」のイメージは全くありませんでした。

ですから村の中では雪が残っているところは人の歩かない畑だけといった程度でした。

もうすぐ春がこの白川郷にもやってくるといった感じでしたね。(実際、白川郷の年間の総積雪量は5mほどですから、今回はほとんど雪がないという状態だったようです。)

そして白川郷を訪れる観光客は、日本人よりも外国人の方の方が多いとの事でした。

私も今回は高山より半日観光のバスツアーでここを訪れたのですが、バスに乗っていた20人のうち日本人は3人だけといった状態でした。

やはり、外国の方にとって、それも特に暑い国の方々にとっては世界遺産の白川郷は非常に興味深いのでしょうね。

一生懸命、写真を撮っていました。

その後はホテルに戻り、素敵なレストランをホテルで紹介してもらいお客様を接待しました。

そしてリレーションシップを深めるために、今回はツインルームをとっておきました。

私は少し仕事をして寝たのですが、彼は24時ぐらいまでメールの対応に時間がかかり、それから寝たそうです。

ここからが問題発生です。

突如、グォーグォーとすごい音、私の安眠を妨害しました。

「何が起きたか?」というと、ご想像のように彼のいびきの始まりでした。

大体、お酒を多く飲んだ時は大きないびきをかくものですが、彼は今夜は仕事をしなければいけないいうことでほとんど飲んでいませんでしたので、私はこういうことが起こるとは予想していなかったのですが、大きな体から出るいびきはすごいものです。

「こりゃーすごいな!」と私はとうとう起き上がりました。

そして彼を見ると気持ちよさそうに寝ています。

「さて、どうしたものやら・・・」と再びベッドに戻り布団をかぶりましたが、これで防げるようないびきではありません。

とてもこのままでは眠れる状況ではありません。

何度か咳払いをし、彼の眠りが少しでも浅くなっていびきがおさまるかと思いましたが、全く効果なしです。

今度は手をたたいても効果なし、むしろ眠りが深くなって大きくなってきたとさえ感じます。

彼は、二年前に結婚しましたが,「奧さんはこのいびきが平気なのかな?」と考えてしまいます。

とうとう私はベッド布団をはいで、バスルームで寝ることにしました。

ドアをしっかり締めて寝ましたが、それでもいびきがわずかですが聞こえます。

いやー、本当にすごいいびきです。

朝が来て、私は5時には起きました。

すると彼が7時に目覚め、「加藤さん、おはようございます。早起きですね」と目をこすりながら言います。

私はにこにこしながら「天気が良かったので早く起きてしまいましたよ。ところで、良く眠れましたか?」と聞くと、「はい、ここはとっても静かな部屋だったので、ぐっすり眠れましたよ。加藤さんもそうでしょう?」

私は顔が引きつりながら「もちろんですよ。」と答えました。

接待は大変ですね。

STAP細胞

2014.02.21

先日、日本中に喜びのニュースが走りました。

私にはオリンピック開催よりももっともっとうれしいニュースでした。

それは、皆さんご存じの「STAP細胞です」。

今まで多能性細胞を人工的に作り出すには、いかに細胞を生殖細胞に近づけるかがポイントでした。

慶応大学が考え出したPS細胞は受精卵から少し進んだ状態である胚を壊して細胞を取り出し培養して作る方法でした。

そして京都大学の山中教授のIPS細胞は体細胞にウイルスを使って3〜4種類の遺伝子を入れ、「初期化」を強制的におこすものです。

しかし、今回の理化学研究所の小保方さんの発見は体細胞に強い刺激を与えるだけで式かが起きると言うものです。

そしてすごいのはIPS細胞を作成するには三週間はかかるのに対し、STAP細胞は最短で2日ほどとの事。

まさに生命科学の枠組みが変わる発見ですね。

「この発見は何故できたのか」に対し、彼女は極細のスポイトを通過した細胞には変化が起きている事を見て、この研究を始めたと言っておられましたが、まさにちょっとした偶然が大きな発見に結びつきました。

しかし誰もが、単なる物理的な刺激で細胞が初期化するなどとは考えてもみないですよね。

こういった事があるから研究は面白いです。

研究者というのはまさに宝物さがしと同じような気がします。

でも、そこに至るまでには並大抵でない自分との闘いがあるのでしょうが・・・・。

素晴らしい研究をして下さっていることへの感謝と、女性の学者さん達へファイトを与えてくれた本当に素晴らしいニュースでした。

是非とも、国は多くの予算を取ってこの研究を応援していただきたいものです。

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