ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

美と視力

2015.02.13

先日眼科に行きました。

別に目の病気ではなく、ダイビング用のマスクで度付きのものをオーダーしようと思ったからです。

ダイビングの素晴らしさはなんと言っても陸とは違った別の美しさを見る事が出来ることです。

体を海中に浮かせると、それはまるで宇宙遊泳しているかのようです。

力を抜いて泳ぐとまさに体は海に溶け込みそうです。

こうして、自分が魚になったかのようにゆっくりと泳ぎまわっていると、「やはり生命は海から生まれたのだな」といった感じです。

目の前には、赤、青、黄、オレンジなどの色とりどりな熱帯魚たち、そしてサンゴが広がります。

そして、私のダイビングの楽しみは小さな生き物を探すことです。

そのためには、海の中ではマスクが曇らないようにしておくこと、そしてはっきりと生き物が見えるように裸眼視力に合わせたマスクが必要となります。

しかし、私は最近暗いところでは細かな字が読みにくくなったと感じてきたこともあり、病院で視力を測ってもらい、視力が落ちているようならば専用の度付きマスクをつくろうと思っていたのです。

今回視力を測ってもらうと0.8と0.9でした。

今まで1.2前後だったのでかなり落ちています。

これにはがっかりです。

しかし、「視力が落ちたから前回のダイビングでは小さいものがよく見えなかったのだな」と思い、医師に「ダイビング用の度付きマスクをオーダーしたいので処方箋をいただけますか?」とお願いしました。

すると「加藤さん、この視力レベルであれば度付きマスクはまったく必要ないでしょ。そんなに見えませんか?度付きマスクとなればかなり高価でしょうから、今の状態ならそこまで出費をする必要もないでしょうに・・・」と言われました。

確かに数値的にはそう思われるかもしれませんが、以前は小さなものでもくっきりと見えていたものが、前回はよく見えなかったので、これは私にとっては、やはりショックでしたね。

ですから「次回はせっかくのダイビングチャンスを逃がしたくないな」と思い、度付きマスクを作ろうとずっと考えていたのでした。

そこで、このことを医師に説明し、「私の望んでいる度付きマスクは、近くのものがよく見え、さらに遠方もよく見えるようなものである。」ことを伝え、「遠方に関しては今の裸眼でなんら問題もないのなら、私としてはマスクのレンズの半分は一般の度のないガラスにして、下部だけに度を入れたものをオーダーしたいのです。」と述べました。

すると医師は「内容はよくわかりました。では、要望にあわせてレンズの下部を遠視者用のレンズにすることにしますが、どの程度の距離のものを見るようにレンズの度数をあわせればいいのですか?」と尋ねられ私は困ってしまいました。

実際、顔を小さな生物に50cm程まで近づけて見ることもあれば、海の中ですから海流に押し流されて、そこまで近づくことができず100cmほど離れてみることもあるからです。

でも、医師としては見る距離が50cmと100cmとでは当然レンズの作り方もかわってきますから「処方箋にはどの距離にあわせればいいのか?」といった質問をしてきたわけです。

私も今までにダイビング用の度付きマスクなどオーダーしたことがないので、結局、50cmでは近過ぎるように感じ、100cmでは遠すぎるように思いましたので、真ん中の数値を選んで70cmほどのところがよく見える処方箋をお願いしました。 

現在この内容でマスクを作っていますが、果たしてこれが次回のダイビングで自分の望むようにくっきりと見えるようになるかはお楽しみです。

でも、視力0.9ほどの私でこういった状況ですから、もっと目の悪い人がこのような度付きマスクをかけずに普通のマスクで潜ったら、一体どのように海の中は見えているのでしょうかね?

本当にきれいに見えているのでしょうか?

ダイバーの人は皆、「海の中はきれいだ、きれいだ」といいますが、すべての人の視力がよいわけではありません。

各人の見え方はそれぞれまったく違っているはずです。

実際、目のよい人が見ている美しさと、目の悪い人が見ている美しさにはとっても大きなが差があるのでしょう。

今回、度付きマスクの注文をしながらそのことを知りました。

もしかしたら、自分にとって「きれいに見えない」といっているこのレベルも、視力の悪い人にとってはとってもきれいに見えている状態なのかもしれませんね。

皆さん、ともあれ視力は大事にしましょうね。

世界の美しさが変わってきますから。

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