ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

その一言に幻滅

2014.07.18

先日久々に今まで尊敬していた先輩に会いました。

私よりは10歳以上年上で、家柄も立派な方で、大きな会社の役員をされ、その後、ある大きな組織の理事を任されている方でした。

酒を飲みながらお話しを聞いていたら「もう僕には学ぶことがなくなったよ。」と言われました。

酒の勢いがあったせいかもれませんが、真剣に聞いていた私にとってはその一言は興ざめでした。

なぜなら「人間はいつまでたっても勉強だ。」ということを心に納め、間違ってもそういった言葉は言えないと思っていたからです。

私達は日々いろいろな欲望を持って生きています。

もう少しお金があったなら、もっと若かったなら、もう少しきれいだったなら、もう少し背が高かったならと、全ては満たされない中に生きています。

でも、もし、こういった望みがかなえられ「もう自分には望むものがない」というようなことが起きたなら、本当に幸せな人生が送れるのでしょうか?

人間の自然な姿は欲望の塊だと思っています。

自分の望みが達成したら、新たな望みが生まれるのが当然と思うのです。

今まで行ってきたことを、更に大きな分野へと広げたり、深く研究することもよいでしょう。

あらたな目標を掲げ、例えば、「宇宙に旅行してみたい」「ピアノが素晴らしく弾けるようになりたい」「何かを発見したい」などがあってもいいのではないでしょうか。

なのに、「もう僕は学ぶことがなくなった」など、なんと情けない言葉なのでしょう。

視野が狭い発言なのでしょうか?

彼への尊敬の気持ちが一気に吹き飛びました。

自分にとって到達できた場所は、更に卓越した人にはそれはほんの入り口に過ぎないのです。

世界にはすごい方がおられるものです。

そのことは歴史が教えてくれます。

つまり、いつまでたってもゴールにたどり着かないその不満が、実は我々を幸せにしてくれているのでしょうね。

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