ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

目ざましい普及の電気自転車 in 中国 

2013.11.29

中国へ行く度に思うことは、インフラの整備と高級自動車の増えだしたこと、そして都会では電気自転車がどんどん増えていることです。 

今月初めは上海でしたが、200kmほど離れた田舎町においても、電気自転車がたくさん走っていました。

私は若い時に、中国がここまで経済発展していなかったこともあり、「オートバイがほしいもののまだそこまでお金がない、でも自転車よりももっといいものがほしい。」といった
人々のニーズに合わせ、中国の大きな自転車工場と契約を結び、彼らにしっかりとした自転車を制作してもらい、日本側はそれに取り付ける小型の特別エンジン【排気量は35cc】の開発を行った経験があります。

エンジンは素晴らしい製品が完成しましたが、中国の自転車工場側に大きな経営問題が発生して、市場に出すまでには至りなく大きな損害を受けてしまいました。

当時、中国の法律ではこういった小さなエンジンをつけた自転車は、一般自転車と同じように取り扱われていたために(ただしスピードや馬力といった技術面では非常に多くの制限が付けられていましたが)、非常に庶民に人気があり、名前を「助力車」と言われていました。

また、エンジンの性能はもちろんですが、価格とスタイルが大きな購入の際のポイントで、破格値の中国エンジンなどがあったりして非常に市場に参入しにくく大変苦労しましたが、新しい商品の開発ということで若き私にとってはいい思い出となっています。

特に覚えているのは、中国の方はデザインにうるさかったですね。

簡単にいえば豪華なものを望んでいました。

色々な計器が付いたりしたようなものです。

しかし最近見る電気自転車は、(自転車というよりも電気オートバイといった感じでしょうか)かなりスタイルが変わりました。

タイヤは小さく、何となく4歳ぐらいの子供が乗る2輪自転車をそのまま大きくしたような形で決して格好がいいとは言えません。

価格も25000円ほどで、一回の充電で40km程走行可能な製品が非常に売れているということです。

中国は大気汚染とC02削減といった大きな環境への問題もかかえており、国もこういった電気で動く乗り物をさらに勧めていくことでしょう。

既存のオートバイでさえエンジンがはずされ、代わりにモーターを付けて改造したものがたくさん走行しています。

時々、エンジンからモーターへ改造したにもかかかわらず、オートバイのマフラーは取り外されることなくそのままついているものもあり面白いのですが・・・。

また、私が泊まった田舎のホテルの従業員駐輪場には自転車充電用のコンセントが30個ほど設置されていましたので、これには驚きましたね。

ここまで普及している電気自転車ですが、私にはライトが付いてないことが違和感を感じました。

夜、タクシーにに乗っていても急に暗闇からスッと飛び出てきますから、よく事故が起きないものだと感心してしまいます。

非常に危険を感じます。

道路が混んでいれば何も気にすることなく歩道を走っていきます。

音もなく走り過ぎますから、よく歩行者と事故を起こさないものです。

せめてライトぐらいつける規則を作るべきです。

中国は物の普及は非常に早いのですが、ただ法規が追いつかないように感じます。法規を作ってもそれを守らせると言った事が非常に遅れているように思いました。

「皆でやれば怖くない。あの人も行っているのだから何が悪いのだ」といった意見があちこちで出てきて、それを抑えきれないのが実情なのでしょう。

実際、あれだけの人口がいれば道徳や教養もまちまちですから、守らせることは非常に難
しいことなのでしょうね。

このページの先頭へ