ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

植物性という表現をうのみにしてはダメ!

2005.12.27

コラーゲンとは、動物の皮、骨、腱などに存在するタンパク質の一つです。ゼラチンもコラーゲンの一つです。ですからその用途は広く色々なものに使われています。皆さんのよく知っているサプリメントや化粧品以外にもそのねばねばした粘着性から接着剤にもつかわれています。

BSE問題が生じるまでは、主として牛から作られていましたが、最近は海洋性コラーゲンといって鯛・マグロなどから抽出されています。海洋性コラーゲン以外にも淡水魚から取られたものもありますから、コラーゲンは大きく分けて動物由来のものと魚由来からできているものがあると覚えておいてください。 大きいな違いはその熱を加えると溶ける(溶解温度)の差です。魚のほうが動物性の桃生よりも低いため体にはなじみやすいでしょう。ただし、サプリメントなどにおいては魚の方がやや匂いが気になる場合もあるので、ご購入の時はこれをチェックするのがいいでしょう。

そういった生物から作られるコラーゲンですが、最近は「植物(由来)コラーゲン」といった言葉を見たことがありませんか?これはサプリメントでは見られませんが、化粧品の宣伝の中で時々みられます。

これは、一般的に化粧品における「植物コラーゲン」と表現されている成分は「エクステンシン」という成分で、コラーゲン成分をほんの少し含む成分です。
そのエクステンシンとは、植物の細胞壁にある糖タンパク質で、そこに動物コラーゲンに含まれるヒドロキシプロリンというアミノ酸が少し含まれることにより植物コラーゲンと表現しているようです。どこまでそのヒドロキシプロリンが含まれているのかというと動物性と比べるとかなり差があります。ですから、私はやはりコラーゲンであれば動物由来のもの、できれば魚由来のものをお勧めしたいです。


他にも、プラセンタエキスなどにも「植物プラセンタエキス」などといった表現を見ますよね。
プラセンタ」とは妊娠時、母体と胎児を結び付ける「胎盤」のことですから、このような器官が植物にありえるはずがありません。では、一体これは何なのでしょうか?  

どうも、このような表現をしているのは大豆由良エキスや大豆発酵エキスを使用した商品に使われているようです。

その理由は大豆由来エキスにはイソフラボン成分が含まれています。このイソフラボンは女性ホルモンに似た働きをするため、プラセンタにもその女性ホルモン的な働きがあるとして、このような表現をしているようです。でも、これは全くのでたらめ。プラセンタには女性ホルモン的作用など全くありませんよ。

このように、販売者は植物性成分は動物性成分より「やさしい」・「安心できる」といったイメージ感が消費者にあることより色々な宣伝言葉を作り出し、皆さんに 商品をアピールしています。しかし、その中身を見るとこのように実にいい加減としか言いようがないように思います。

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