ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

これからの香港

2017.09.11

先週は香港でした。

いつも使用する香港島のホテルは駅から近い上に、昔の庶民生活の様子が残っており、仕事においても仕事後においても私にとってはとっても気に入った場所にあります。

そして、今回は急な予約であったにもかかわらず、運よく高層階の32階の海側の部屋が取れてラッキーでした

仕事を終え、重いカバンをもって部屋に戻ったのは19時少し前。

急いでシャワーを浴び、蒸し暑さで汗ばんだ体をさっぱりさせました。

濡れた体を拭きながらカーテンを開けると、対岸の九龍島の街並みのネオンをバックに、ゆっくりと暮れていく香港湾に船の明かりが光輝き、それを静かに眺めながら、これからの香港をふと考えていました。

知っての通り、昔の香港はイギリスの行政化でした。

そして20年前にイギリスは主権を中国に返還し、今年の7月1日でちょうど20年目。

記念式典が盛大に行われたことは皆さんも記憶に残っているかもしれませんね。

当時、返還に際してイギリス・中国間の協定では、中国は50年間は香港の制度を大きく干渉しないことになっていて(つまり、香港は特別区としての扱い)、1国2制度の体制が引かれ、今まで香港で行われてきた制度(自由な行動)はそのまま享受できる内容となったものでした。

しかし、今回の20年式典では中国は確かに1国2制度を述べたものの、その内容は中国化教育や中国の軍事力を香港の人々にアピールしたものであり、真意は「これからは皆を中国の一員にするぞ!」と言った感じでしたよね。

この為、学生がはげしく大騒ぎしたことがニュースでも報道されました。

今までは「中国であっても中国でない」事を喜んできた香港の人々にとって、このことは一大事です。

もしこういった事になれば、多くの香港人は早く金を貯めて海外に引っ越した方がよいと感じたのではではないでしょうか。

何せ、自分達を「香港人」と呼び、「中国人」と呼ばないほど中国人と同じようにみられることを嫌っている人達なのですから。

まして、彼らは英語が出来ますから、アメリカやカナダ、オーストラリアやニュージランドに行っても全く不自由はしませんし、親戚も多くいますから生活にも問題はありません。

中国政府が香港への規制を強めれば、きっと香港の人達は海外に飛びだしてしまうことでしょう。

一方、今までの香港の経済力は中国のGDPにおいてとても重要でしたが、今や北京や上海などが復興して以前の6分の1ほどに落ちています。

そうなると返還当時のように中国政府も香港の声を重要視しないでしょうから、香港の街は今後どのようになっていくのでしょうかね。

香港には大きな産業もありません。

今は金融と貿易基地だけです。

もし、この分野で香港から「自由」というものを奪ってしまうと、香港の魅力は全くなくなります。

ですから、中国政府がそんな馬鹿な事をするとは思えないのですが、それは誰もわかりません。

マンションはどんどん高騰化し一般人にはとても住めない都市となり、皆が我先にと住居へ投資し、そして海や空気は汚染され、中国の大都市と変わらない姿になってしまうのでしょうか。

P.S
写真は香港島から九龍島を見たものですが、やはり香港は逆からみた方がキレイですね。ビジネス以外であれば、やはり宿泊はホテルも安い九龍島が絶対にお勧めです。
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