ピュア・メディカル社長ブログ『HIROの自分が変われば世界が変わる』

自分のことは自分で守る

2018.06.15

今週の話題は、何と言っても70年間 敵対視してきたアメリカと北朝鮮の米朝会議でしたよね。若い方にはあまりこういった政治には関心がないかもしれませんが、これは日本の政治・経済における立場、そして国の安全を維持していくにはとっても大事な会議だったのです。

会議に先立って会談の内容について周到に打ち合わせが行われる中で、北朝鮮のアメリカをじらす発言がトランプ大統領の気持ちを逆なでし、一時はこの会議の実現はむずかしいとされましたが、すぐに北朝鮮は態度を変え6月12日にシンガポールでの会議開催にこぎつけました。

当初の予想通り、今回の首脳会議のレベルでは具体的な北朝鮮の非核化の内容について合意がなされるわけはなく、どこまでトランプ大統領が踏み込んでいけるかがポイントでした。

結果として北朝鮮からは非核化を行うことについては言及がなく、現在のミサイル実験施設を廃却するにとどまりました。この発言は一見、前向きな行動のように思えますが、私としてはきっと北朝鮮にとってこの施設はもはや不要となった施設であるから、こういったことが発言できたのだと思っています。どうしてもまだ必要であればそんなことを言うはずがないと皆さんは思いませんか?

また、北朝鮮の拉致被害者の解放については安部総理もトランプ大統領に会議前に「是非とも実現できるように努力してもらいたい」旨を述べ、トランプ大統領もこれを承諾、会議の席で北朝鮮にこの旨を伝えました。

これに関して私が思うことは、トランプ大統領としては日本を操っていくにはこの話題を無視することはできないが、と言って、この問題はアメリカ国民にとってはどうでもいいことであり、自分の支持率を上げるものではないと考えているのではないかと思います。

ですから、北朝鮮の会議では約束通りにこのことは要求しても、その論議をすることまでは考えておらず、この問題については日朝間で話し合って解決してもらいたいという考えと思っていましたが、全くその通りの結果に終わってしまいました。

これを見てもわかるように、アメリカは自国の利益になることしかやりません。特にトランプ大統領の姿勢はそうです。損になるようなことはしません。損にならないなら、アメリカに被害がないなら、費用が発生しないなら、「日本の要求することを北朝鮮に言ってあげるよ」といった程度の軽い気持ちだったのだと思います。

ですから、この拉致問題については日本独自で北朝鮮と話し合い、解決せねばなりません。

これと同様のことが言えるのが中国と領土について争いあっている尖閣列島問題です。日本は、日本の安全は日米安全保障に基づきアメリカに守ってもらえると理解しています。実際にはそうかもしれませんが、私は次のように思っています。

アメリカは確かに日米安全保障に基づき日本を守るが、それは本土のことであり、人も住んでいないようなちっぽけな島まで軍隊を使ってまで守る事など全く考えてないと思うのです。

ですから、もし尖閣諸島を日本が失いたくないのであれば、日本は軍事行動を起こしてもいいというような法整備と設備を整える必要があると私は思います。中国が何か行動する場合にはアメリカに事前に相談するような状態で、これが「日本が領土を守っている」といえるのでしょうか。私は「いえない」と思います。

領土を守る判断は自国で出来なければいけません。つまり、日本はアメリカに対しては連絡だけすれば言いという状態にすべきなのです。行動は自国が決めるべきで、これに対して集団的自衛権といった法整備を行うことが必要だと思うのです。

つまり、アメリカは「日本への核抑止、中国の軍事活動の抑止は行えるけど、小さなトラブルまで解決してもらいたいとアメリカに要求するのは行き過ぎだ!」と考えていると思うのです。自分のことは自分で守り、全てアメリカに「おんぶにだっこで」はいけないぞといった考なのだと思います。

私個人的にもそう思います。日本が尖閣諸島を守りたければ、そこを警備する駆逐艦や飛行機を日本が購入し、アメリカにこれを与えて、兵隊の費用も持つべきかもしれません。もし、それが嫌なら自国を守ることについてもっと軍事力・法整備について早く整えていかざるを得ないと考えます。

このように考えると現在、経済力が落ちてきている日本なのに、更に世界でも社会的立場や政治力がダウンしたらどうなるのでしょうか?本来、もっと日本はしっかりしているはずです。

「政治家の方々、しっかりしてくださいよ!」と大きな声で言いたいです。

どしゃ降りのバンコク

2018.06.08

今週はバンコクに来ています。雨期シーズンとあって空には雲がいっぱい出ています。気温は27度から30度ほどですが、蒸し暑い日が続いています。

到着した日の夕刻にどしゃ降りとなり、ホテルの周りの路地は20cm以上も雨水が溜まり、下水は氾濫して、臭い匂いが漂いました。ちょうどその時間にミーティングで外に出かけることになっていたので、相手には失礼と思いましたがこの状態では靴は履けないのでゴムのサンダルにズボンを膝までめくり上げて、傘の中に身を縮め出かけました。しかし、この状態ですからいくら待ってもタクシーも来ない上に、この水の溜まった道路わきの歩道で待っていても、自動車のしぶきで汚い水を浴びてしまいます。これではどうすることもできないので、結局、この日のミィーテングはキャンセルさせて頂きました。

そして、せっかくこのどしゃ降りの中に出てきたのだから、このままホテルに帰るのも悔しいし、1時間もすればこの雨もやむだろうと考え、近くにあったマッサージ店に入りマッサージを受けることにしました。店の人も私を見て「よく、このどしゃ降りで店に来たわね…?」といった呆れた顔をし、この変な日本人を見ていました。

そして、マッサージを受けさっぱりとした気持ちで再び来た歩道を歩くものの、歩道が切れたところでは、まだ下水の氾濫で臭い水が溜まっていました。仕方なく、そこに足を突っ込みながらホテルに戻りましたが、やはり気持ち悪いですね。

タイは素敵な国ですが、やはり下水が氾濫するのは嫌ですね。建設ラッシュのバンコクですが早くこういった状況を解決してもらいたいものです。一方、マンションを買う時はこういったどしゃ降りの時の周りの排水状況も確認しておくことは大事なことですね。

シェア自転車

2018.06.01

先月、上海を訪れた時にシェアエコノミーの象徴とも言えるシェア自転車があちらこちらで見かけられ、ほとんど自分の自転車に乗っている人はいませんでした。昔は、黒い色の自転車(自己所有)が行き来をしていたのに、もはや、その姿はありませんでした。

この、シェア自転車が生まれた背景は皆さんもご存知かも知れませんが、中国の大学からです。中国の大学は非常に大きくて学内を移動するのに大変です。このために、皆が自由に使える自転車があったら便利なのに・・・といったことから始まりました。

そして、このニーズに合わせてアリババやテンセントがスマホ決済サービスを普及させたことにより、今までのように指定された場所で借り、指定された場所に返却するといったレンタル自転車ではなく、大学内だけでなく、好きな時に、好きな場所で、好きな時間だけ借りられるシェア自転車が生まれたわけです。

しかし、このシェア自転車をビジネスで成功させるにおいては、事業者は損益分岐点の時期を4ヶ月目よりと予想していたのですが、自転車の破損や修繕費が大学内とは違い予想以上にかかっているようで、この事業の実情は我々が予想するほどあまり利益が出ていないようです。確かに2017年に入って、事業会社の売却や合弁のうわさが耐えないようですからね。

もし、私がこの事業を数年前にお願いされたとしたらどう考えかと言いますと、確かに皆が喜んでくれる事業であるものの問題点もたくさんあります。このシェア自転車の事業を進めていくには修理やタイヤへの空気入れ、そして、あちこちに放置する事もできないでしょう。駐輪場の確保も必要ですし、事故があった場合は自転車の機能の不具合が問題によるものなどといった事件が多発する可能性もあります。こういったことを考えますと関連業務を行う人をかなり雇用せねばなりませんから、事業として安定した利益をもたらすことができるのか?を、まず疑問に思ったことでしょう。この事業は始めに大きな投資をして一挙に市場を押さえるような会社が出たらもう負けですしね。

また、自転車があちらこちらに放置されてしまえば、役所よりのクレームや取締りが厳しくなり、更にコストは増加してしまいます。でも、安全、便利、安いといったサービスがしっかりと消費者に提供できなければ、評判は悪くなり事業は暗礁に乗りあげることでしょう。そういった、事業の難しさを感じていましたが、何と言っても気になったのは、やはり「タイヤの空気」ですね。どんな乗り方をするかもわからず、体重何キロの人が乗るかもわからず、更には走る道路の状況もわからなければすぐにタイヤはパンクしてしまいますよね。

ですから、それを補修点検するだけでも大変だ!と思っていたわけですが、今回このシェア自転車を実際に見てわかりました。 

この自転車はパンクしないのです。「パンクしない?」と不思議に思われますよね。事実、しないのです。それは、タイヤは全てゴムの塊だからなのです。つまりチューブなしです。これならパンクなどあるはずがありません。そして、ブレーキはドラム式ブレーキです。
皆さんが使っているような自転車のフィレームにゴム板を押し付けて止めるようなタイプではないのです。

そして、自転車ランプもついていません。無論、変速ギアーなどもありません。つまりこの自転車は頑丈で、女性も乗れて、パンクせず、ブレーキの効きのいい安価な自転車でありさえすればいいのです。

しかし、その便利なシェア自転車は、駅の周りの歩道にはぎっしりと停められ、それが歩道を防ぎ歩行者の邪魔となっています。また壊れた自転車も空き地や歩道トンネルの中に捨てられたりもしていて、町の美しさを壊しています。

こういった様子を見ながら、いつまでもこのブームは続かないように私には思いました。このまま行けば、きっともっと厳しい規制を自治体はかけてくることでしょう。

一方、日本でもこの分野に進出しようとしている会社がいくつか名を上げていますが、彼らはこういった実態を当然知っているでしょうから、どうやって安定した利益を上げていくのでしょうか?

「日本人は中国人よりマナーがよい」という前提でこの事業に参入するのでしょうか?それともこの事業ではなく、違った事業作りの礎とするためなのでしょうか?

また、日本ではタクシーに替わる白タクの配車サービスが禁じられていますが、他の国ではこのサービス事業の勢いが非常に強まっています。そして、もちろん中国も同様です。

書きたいことは多々ありますが長くなりますので、この辺で終わりにしましょう。

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